はじめに
Introduction



サハリンという言葉からあなたは何をイメージしますか?
北海道のすぐ北にある島、かつて「樺太」とよばれ、南半分が日本だった、自然が豊か、天然資源が豊富などでしょうか。
でもそこにどんな人たちが暮らしているかということはほとんど知らないかもしれません。



極寒の島サハリンには、
古くからニヴヒ、ウィルタ、アイヌといった
北方先住民族が自然とともに暮らしていました。
歴史の変遷の中で、ロシア大陸からはスラヴ系ロシア人
だけでなくウクライナ人、タタール人、朝鮮人など様々な民族が、
また樺太時代には日本人とともに在日コリアンも移り住みます。






こうして北海道よりわずかに小さい島は多様な民族が入り混じる特別な世界が作られていきました。 日本サハリン協会は第二次世界大戦後、サハリンに残されてしまった日本人の支援をしてきました。 しかし私たちが出会った「日本人」とその家族は様々なルーツを持つ人たちでした。





サハリンという地で培われた文化の多様性に私たちは魅了されました。 まるで万華鏡を覗いているかのように、 見る角度によって、光の当たり方によってその顔は異なります。理解するのは困難です。 でもその多様性を受け入れることにより、私たちがこれからの時代を生きていくヒントを見出すことができるように感じています。
このサイトをきっかけに、あなたもサハリンという未知の大地に踏み出してみませんか。
